楽天がパソコンから検索履歴を収集 個人情報を無断利用? (1/3ページ) - MSN産経ニュース
問題が指摘されたのは、楽天が昨年6月から自社の検索サイト「インフォシーク」に導入した「楽天ad4U(アドフォーユー)」と呼ばれる広告配信システム。これは、インフォシークを訪れた利用者のパソコン上のブラウザ(閲覧ソフト)内に蓄積された過去のサイト閲覧履歴を15種類に分類。楽天がその情報に基づき、利用者の閲覧履歴に合わせた分野のネット広告を配信する仕組み。
楽天は今後、グループ内の他のサイトでも、このシステムを適用させる計画だという。
記事に閲覧履歴と書きながら、タイトルは「検索履歴を収集」とかどうにかならないものですかねぇ。
一言でいうと、訪問済みリンクの色が変わるという
ブラウザの仕様を逆手にとってユーザの訪問先を調べそのユーザの趣味にあった広告を表示しようというもので、正しく使われれば無駄な広告が減るので広告主とユーザの双方にとってよいように思えるのですが、残念なことに最初のボタンから掛け違えています。
何度か取り上げてますが、よい機会だと思いますのでここらで一回まとめてみようかと。
閲覧履歴収集の問題点
現状次のような問題があると考えます。
- オプトアウト方式で、収集についてユーザに許可を取っていない(拒否する方法すら期限付き)
- いつ収集してるのかユーザから見えない(ユーザを不安にさせる)
- 訪問先を調べる方法を説明しておらず、許可無くチェックリストをユーザのパソコンに送り、通信回線とユーザのパソコンに不要な負荷(非力なパソコンだと洒落にならない)をかけていることを知らせていない
- 収集した情報がどのように管理されているか不明(その都度破棄しているのか、ユーザ情報として保持しているのか。広告メールに利用していれば当然ユーザ情報と紐付きになってるでしょう)
また広告とは別に
- 閲覧履歴を悪用される恐れがある(銀行やオンラインゲームとか何を利用してるか分かれば、騙せる確率が格段に高くなる)
- この問題をバグとしてとらえているのはMozillaだけなので、他のブラウザは対策される予定がない(仕様なのだから仕方がない)
という問題もあります。
以前、情報漏洩の対策に「
メールアドレスとカード情報を店舗に渡さない」と発表しておきながら実施できておらず、知らん顔してきた楽天のすることですから問題云々以前に気持ち悪いというのが最大の問題かもしれません。
対策
ad4Uの無効化
オプトアウトの指定は1年の期限付きで現実的でないですが次のページで設定可能です。
楽天
行動ターゲティングサービスの説明とその無効化について
livedoor
株式会社ドリコムの行動ターゲティングの説明とその無効化について - livedoor
参考
楽天ad4Uの無効化 - xenoma日記
livedoorのad4U、拒否できるのは「1ヶ月」だけ - xenoma日記
livedoorのad4U、拒否できるのが1年に延びました - xenoma日記
hostsでad4Uを無効化
そもそもad4Uのリストを読み込まなければいいということでhosts(C:\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts)に次の内容を追加して無効化します。
0.0.0.0 grp01.ias.rakuten.co.jp
0.0.0.0 image.adv.livedoor.com
0.0.0.0 ad4u.drecom.jp log.ad4u.drecom.jp
セコメントをする